基本を大切に
平成27事業年度の大方針 「基本を大切に」。
今年は年頭からこの言葉を多くの経営者の方が口にされるのを聞く。
でも「基本」って何?
これ意外と難しい。
広辞苑では 「物事がそれに基づいて成り立つような根本」
わかります?
相撲・武道や華道・茶道など日本人は「型」を大切にする。
「基本」ってこの「型」みたいなもんかな?
同じことを繰り返し繰り返し行い身体で覚える。
理論、理屈ではない。
求められるのは「行動」であって、「意識」ではない。
当たり前のことをバカになってちゃんとやる。
頭の中で考えていてはできない、身体に染み込ませて無意識に反射で動く。
実際には、「△△の基本」みたいに頭に△△と名詞がつく。
△△が「社会人」なら挨拶や返事、時間、整理・整頓などのいわゆるマナーのこと。
△△が「営業」ならマーケティング、お客様対応、販売、回収、アフターまでのこと。
じゃあ「マニュアル」といわれるのも一つの「基本」か?
否、基本とマニュアルは似てるようで違う。
「マニュアル」は「物事がそれに基づいて成り立つような根本」ではない。
事実「マニュアル」では人を幸福にすることはできない。
不幸にすることはないが不快にはする。
「基本」が身に付くと相手には安心感を与え、幸せにすることができる。
人は規定外のサービスを受けることで満足度が高まり、そこまでしてくれるか、と感動さえする。
一方マニュアルでは、創意工夫は許されない。感動なんか無い。無機質。
だからそこには生成発展はない。
しかし、「基本」には発展がある。基本の上にはいろんなものが乗せられる。
たとえば肥沃な土地に素晴らしい果実がたくさん実るように。
「基本」とは、この肥沃な土地。
これを作り上げ、大切にする。
そのためには
Aたりまえのことを
Baかになって
Chanとやる
このABCでいっとこ。
一番遠い道程を一番良く行くために。
帆前昌也
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